ゆうとぴあんず2,小説,SF,作品,桜井,喫茶店
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不定期連載小説
「ゆうとぴあんず」
−2.再会−
「よう」
目の前には浅黒い顔をした、体格のいい男が立っていた。
「早いな。元気だったか」
「おかげさまでな。お前も元気そうだな」
「うん。とりあえずそこにでも行こうか」
持田は駅前に見えた喫茶店を指さした。
流行っていなさそうな小さな喫茶店に入ると店と同じ暗いマスターとウェイトレスがいて無愛想に小さな声でいらっしゃいませと言った。
他には誰もいない。
桜井は一番奥のテーブルを選んだ。
「ここでいいか?」
「ああ」
桜井に続いて持田も席に着く。
コーヒーを二つ注文して昔話が始まった。
暗い店内には上品なクラシックが流れている。
無愛想なマスターとウェイトレスは二人の話を聞いているのかカウンターの角でじっとしていた。
「ところで」
ひとしきり話を終えるとなにげなく持田が切り出した。
3に続く
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