ゆうとぴあんず3,小説,SF,作品,激しい,喫茶店
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不定期連載小説

「ゆうとぴあんず」



−3.再会2−

「お前、何かの集まりに行っていたよな」
桜井は一瞬きょとんとしていたが
「ああ、あれか」と答えた。
「高校時代俺を時々誘ってたろう。  
あれは一体なんだったんだ?  
今なら言ってくれてもいいだろう」  
「あれは集まりに来ない者には言えないんだ。じゃあどうだ一度来てみないか」
「いやだよ。そんな怪しいもの」  
高校の時と同じ問答になった。
「なぜ言えないんだ。俺とお前の仲じゃないか」
「言えないものは言えない。そういう決まりなんだ。気になるんだったら来ればいいんだよ」
「そんなやり方は怪しいぞ!」
思わず声が大きくなった。  
マスターとウェイトレスが迷惑そうな顔でこちらを見ている。
持田は自分から話題にしておきながら興奮してしまったことに気恥ずかしさを覚えた。  
「まあ君の勝手だがね」
桜井は相変わらず笑っている。

4に続く

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